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第十三章 竣工前検査
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修繕委員による竣工前検査−3

8階から順に全フロアを回り、ようやく1階まで下りて来ました。

 

今回、最も大掛かりな機能アップの工事となったのが、このスロープ。

住人の高齢化に備えて、広くなだらかな傾斜にしました。

 

こちらは、新しいポスト。

 

スロープを長くすることに合わせて、玄関全体を広くし、

ポストは「外側から入れ、内側から出す」タイプに変更し…

と、住民にはきわめて評判の良いアイディアだったのですが、

工事が終了してから、不具合が見つかりました。

 

竣工検査と言っても、完成したところから、順次使用しているので、

すでにいくつかの「ここが不便」「ここを持ってこうして欲しい」

と言う住民からの注文が入っています。

 

特に、玄関周りは、住民が一番良く使うところなので、

最も色々なリクエストが出るところです。

 

その1点目が、朝、照明がタイムスイッチで消えた後、

ポスト付近が、自分の部屋の番号が見えにくいほど暗いこと。

 

2番目が、モニターフォン。

これも、位置が変わったため、昼間は逆光で人の顔が映らないのです。

 

3番目が、自動ドアの反応範囲。

 

反応範囲が広すぎて、外側に出た後もしばらくの間は外側で反応し、

空きっぱなしになり、セキュリティ性に欠けます。

 

また、内側でも、ポストに郵便物を取りに行くと、

それに反応して、自動ドアが空いてしまのです。

 

こう言ったことは、設計段階では、まったく予想できなかったことです。

 

玄関周りのリニューアル工事は、使い勝手を良くする内容で、

住民にはきわめて評判の良いアイディアだったのですが、

工事が終了してから、こんなに不具合が見つかるものだと、

今更ながら、修繕工事の難しさを感じました。

 

これは、最新の指紋認証キー。この段階では、指紋登録をしていないので、

使い勝手に対する意見はまだありません。

 

こちらは、薄くなった駐車場のラインを引き直したもの。

 

それから、アプローチの植栽。

枯れているサツキの樹種変えで、地層を這うタイプの植栽に変えました。

 

しかし、いざ工事を終えると、専用バルコニーに併設する共用部の植栽が、

夏になると雑草が生えて、虫が出るので、そこも樹種変えをして欲しいと言う注文が…。

 

それがこの場所です。

 

この工事範囲も当然図面に書いてあり、十分意見聴取をして、範囲を確定したつもりでも、

いざ工事が終わって、住民が実際に見ると、ここもやって欲しいと言うリクエストが出るものです。

 

この部分は、ここに隣接する住戸にしか関わらないものですが、

工事をすることで、毎年の剪定作業費が不要になり、

結果として、マンション全体の管理コスト削減につながれば、

追加工事を実施すると言う結論で、見積もりを依頼することにします。

 

これ以外にも、管理人室がシロアリ被害で、

トイレの壁やドアが崩れ落ちていたのが発見されていました。

 

この3枚の写真で、シロアリの被害、わかりますよね。

 

この管理人室は、掃除道具入れ程度で、普段、トイレは使っていないのですが、

今回の工事では使用しており、今後、様々な修繕工事の際に、使用することもあるため、

壁・ドアの再造作まではせず、カーテンで仕切る等の案で、安価に仕上げる方法を依頼し、

追加工事の見積もりを依頼します。

 

こうしてみると、竣工点検と言っても、実際は、未工事のモノがいくつも残ります。

 

また、この時点では、照明のLED化工事も、機器の手配が間に合っておらず、

前期の不具合解消や追加工事の見積もり提示もあるため、

今度は、照明が確認できる夕方に2回目の竣工立ち会いを行うこととなります。

 

住民側も大変ですが、設計者・工事会社も、こうした細々したリクエストが続くので、

それに対応する「人件費」と言うコスト負担も大変です。

 

また、最終点検は越年するのですが、メインの工事は12月半ばに終わっており、

専門事業者への支払い時期もあるため、

12月末に当初予算分の支払いを行うことで、修繕委員会の承諾を取り、手続きも行います。

 

私は、事業者側の事情もよくわかっているだけに、

いたずらに住民側にいわゆる「ゴネ得」になるコンサルティングはしません。

 

建築における発注者と受注者は、完成後も長く付き合いが続くパートナーです。

 

双方が納得して、早く工事を完了できることが、

これ以降のアフターメンテナンスを気持ちよく行っていただくためにも必要だと考え、

なるべく、次回、一発で最終引渡となるよう、色々な調整に入ります。

 

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